もうひとつは、今年初めて実施した鉄道模型の運転会だ。24時間を24分に短縮して1日の京急線の運転を再現しようという壮大な試みである。これを実現したのは、鉄道路線の1日を鉄道模型で実演する任意団体RFC(Railway Fan Club)のメンバーだ。
1997年に都立高専(東京・品川)の学生を中心に立ち上がったRFCは、平均年齢27才という若いチームだ。33名のメンバーが全力で日本一の京急線レイアウトを目指して取り組んだ。
工場建屋内に設置したこの鉄道模型レイアウトは、12.6メートル×3.6メートルという大きなもので、実物そっくりに駅やポイント、信号機なども配置されている。2012年に高架化した京急蒲田駅や車庫なども再現されている。
模型時間で朝4時50分。一番電車が出発すると、各駅を担当するスタッフや司令員が運転士とやり取りをしながらダイヤ通りに運転を再現していく。同じ電車がぐるぐる回るような模型運転会とは一線を画した実物さながらの運転に、子どもたちだけでなく、通勤に日々利用するお父さんや、京急の運転職員までもが目を丸くする。
コンピュータではなく各駅の係員が信号を扱い複雑なダイヤを実現する、京急ならではの運行方法を見事に再現している。
鉄道のイベントは数あれど、運行状況を、模型を使って再現するという催し物は珍しい。一日の運転業務をこうした形で紹介することは非常に難しく、なかなかできるものではないからだ。